希望の党は何を打ち出せば良かったのか

マスコミ各社から発表された衆議院選の序盤情勢を見ると、希望の党については「失速」という言葉が多く使われています。

一時は安倍政権の存続を脅かすかに思われましたが、今では選挙区・地域によっては立憲民主党よりも票が少なくなるのではないかと見られるありさま。

失速の理由については、民進党議員の合流に際して「排除」という言葉を使ったことや、小池百合子都知事自身が出馬せず党としての首相候補をはっきりできなかったことが挙げられています。確かにそうしたところでしょう。

けれど政策面においても、あぶはち取らずになって結局支持を集めるのに失敗した印象が強いです。安保・外交面では自民党・安倍政権に近いスタンスでありながら、消費増税や原発に関しては昔ながらの野党に近いという。

現実的な保守二大政党による政権交代というのは、衆議院に小選挙区制が導入された時から四半世紀にわたる宿願となっていますが、なお実現の道のりは遠そうです。

自民党に挑戦する野党第一党が「違い」を出そうとするのは当然です。国民に違いがわからなければ「だったら、自民党のままで良いよね」ということになるからです。けれど政権に就けないような政策、また仮に国民をその気にさせて政権を獲れたとしても持続できない政策を掲げたのでは意味がありません。民主党がそうだったようにかえって信頼を失い、いったん下野すると永久に政権奪還のチャンスがなくなる、というようなことになりかねないからです。

消費増税を無限に先送りするかのような態度や、具体的な道筋を示さず10年ちょっとで「原発をゼロにする」などと言うのはその最たるものです。

では希望の党はどんな政策、スタンスを打ち出せば良かったのでしょうか。

一つには、政策の意思決定プロセスを透明化しまたダイナミックに実行→検証のサイクルを回すことによって、改革をスピード感持って進める、ということ。安倍政権はこの点において「弱み」というか不十分なところが多々ありますので、ここを衝けば良かったのにと思わずにはいられません。

もう一つは、政策において未来志向・長い時間軸の志向を打ち出すこと。目先の人気取りではなく、長い目で日本を発展・繁栄させるという視点を色濃く打ち出すべきです。新興の希望の党がこうした姿勢を取るのはないものねだりかもしれませんが、今回の選挙のあとも政権を目指して政治活動続けるつもりなら、絶対にこれしかないと思いますよ。

ともあれ現状では小池百合子氏の個人商店みたいなものです。魅力的な旗印を掲げて有能な人をどんどん惹き付けるという好循環が起きないと、自民党には永遠に勝てないでしょうね。


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