日本の未来を左右すること

投稿者: | 2009-05-05

ネット上では、「日本の未来は暗いか」をめぐって、一種の論争が繰り広げられています。

私の見るところ、悲観派が、多数派ですが。

さてそうした議論において、多くの人は意識していることとと思いますが、必ずしも明示的に触れられていないのが、我が国の人口構造のことです。つまり、少子化とそれによる人口減少、また、長寿化とそれによる高齢化です。

まず、出生率(合計特殊出生率)が1.2とか1.3程度だということの意味を、しっかりわきまえなくてはなりません。これは大雑把に言えば、世代が一つ進むごとに世代人口が6割程度になっていくということです。ある世代が100なら、その子の世代は60、孫の世代は36というように。

出生率の今後については、確かな予想はできません。しかし、非婚化がまだまだ進行中である以上、まだ下がり得る、と考えるのが自然じゃないでしょうか。

そしてこれはかなりの自信を持って予言できることですが、日本人(とりわけ将来を担う子供や若者)の未来は暗いということが、誰にも否定できない現実として見えてきた時、出生率は加速度を付けて下がっていくはずです。1.0を割り込む時が来ても、私は驚きませんよ。

「出生率低下→日本人の将来展望が悪化→さらなる出生率低下」という負のスパイラルが回り始めたら、日本、というか大和民族は坂道を転げ落ちるように消滅への道をたどっていく気がします。それは結局、大東亜戦争の敗戦から数百年遅れてやってきた「民族滅亡」ということになるのでしょう。

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