理想の統合コミュニケーション環境は?

投稿者: | 2009-05-30

Googleが「Wave」というコミュニケーションツールを発表しました。

Googleの新しいリアルタイム・コミュニケーション・ツール『Wave』 | WIRED VISION

まだ使っていないので使用感などをリポートできるわけではないのですが、とても興味を惹かれるものであることは間違いありません。

思えば、電子メールを初めて使った時、インスタントメッセンジャーを初めて使った時は、とても感動・興奮しました。後者でさえ、もう10年近く前のことです。最近では、若者の主要連絡手段はSNS内のメッセージングシステムに取って代わられているとか。電話から携帯電話への進化も含め、我々のコミュニケーションは、ことメディアという点に関しては、随分様変わりしたものです。

さて上記の「Wave」はひとまず離れて、今の私がどのような統合コミュニケーション環境を理想と考えるか、書きとめておこうと思います。

文字、音声、映像を一元的に扱えること
これは、言うまでもありませんね。まあ、後者ほど必要性は小さいのですが、必要な時には使える、というのは大事です。

どこでも使えること
これも重要。ということは、携帯電話や携帯情報端末にも対応していなければ。

一度の対話やスレッドが「パッケージ」になること
これは後から再読したり再生したりできる、ということです。音声と映像については、このパッケージごとにタグなどのメタ情報を振って、次に述べる検索の対象に含めることができます。いずれは精度の高い音声文字変換技術が確立するかもしれず、そうなれば、メタ情報の重要性は相対的に下がりますが。

検索できること
これもすごく重要です。データがいくら蓄積されても、あとから検索できないのでは、コミュニケーションはその場限りのものになってしまいます。ちょうど今の我々の会話が、録音でもしない限り消え去ってしまうのと同じように。

今は、こうした機能を持つツールを通じてコミュニケーションする、という前提です。しかし遠くない将来、個人の発話や発信はすべてデジタル・データ、ライフログとして保管できるようになると考えられます。そうなれば、我々のコミュニケーションは今とは全く違ったものになるはずです。一対一のコミュニケーションだけではなく、ブログやTwitterのような一対多のメディアも絡んでくるでしょうし。

もちろん、そうした「進化」が我々のコミュニケーションを豊かにし、深めてくれる保証など、どこにもありません。やはり、多くの人と淡いコミュニケーションをとりつつ、厳選した少数の人とは密度の濃いコミュニケーションを重ねる、というのが基本になると思います。

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