社会起業家論争に思う

一週間ほど前、こんなブログ記事が投稿されました。

■グロービス堀義人ブログ: ■オピニオン:社会起業家vs起業家

正直、おっしゃっている内容は、かなり頷けるものです。この記事に限らず、従来型の起業家の人たちが、社会起業家という存在に対してうさんくささや反発を感じているのは、確かでしょう。ただそれは、傍目から見ると、「どっちがエラいか」を競う論争のように見えてしまいます。

起業家の反発は、わからないことではありません。社会起業家の側が、自分たちは善であるかのようにポジショニングし、意図したものかどうかはともかく、結果的に従来の企業を利益優先で汚いもののように見せかけることに成功してしまっているからです。一方、実績はと言えば、海外での事例を除けば、めぼしいものはない。成功した起業家が、「お前ら、エラそうなこと言ってるが、口だけで大したことはやってないじゃないか」と感じるのも、無理はありませんよね。

ただ個人的には、こうした対立は残念だし、不毛でもあると思います。組織にはそれぞれミッションがあるわけですが、ミッションそれ自体の優劣を競っても仕方ありません。大切なのは、それをどれだけ実現できているか。実現に近づきつつあるか。こうしたことでしょう。

起業家が社会起業家を見下すのも、逆に社会起業家が起業家を軽蔑するのも、どちらも愚かだと思います。上記記事で堀氏も指摘するように、企業だからといって公益性を志向しない、ということはないのですから。

「社会起業家」という言葉ができたことで、そうした方向性で自らのキャリアを考える人が生まれてくる、というメリットはあろうかと思います。けれども、社会起業家になることを目標にしたり、擁護するにしろ批判するにしろ社会起業家というものを通常の起業家と対立するものとしてとらえるのは、弊害も少なくないように思います。

ここのところの私の持論なのですが、漠然と社会貢献を目指すのではなく、○○の分野で社会貢献すること、あるいは地域レベルで社会貢献することを目指すべきなのです。でなければ、その活動は多分に上滑りすることを免れないでしょう。ミッションさえはっきりしていれば、起業家なのか社会起業家なのかは、大した問題ではありませんから。

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