今度の就職氷河期は、ヤバいかも

投稿者: | 2010-11-27

学生の就職難という話題が、よくメディアに登場します。

またそれでなくても、リクルートスーツ姿の学生を、年がら年中街中で見かけるようになりました。

どうやら、2000年代前半並みの就職氷河期がぶり返しているようです。いや、今回はもっと深刻かもしれません。景気が上向く見通しがない上に、仮に景気が上向いても、新卒の求人が増えるとは限りません。また何でも最近は「厳選採用」とやらで、満足の行く学生がいなければあえて枠を埋めようとしない企業も増えているそうです。

就職できない人、さらには不本意ながらも非正規雇用に従事する人や、就職浪人する人が増えそうです。激増と言ってもいいかもしれません。

加えて、前の年の人のことは学生たちも注意して見聞きするでしょうから、より早い時期から就職活動をめぐって学生が動揺することが予想されます。極端な話、「学校の勉強どころじゃない」なんてことにもなりかねません。

こうしたことが今後、さまざまな問題を引き起こすことは明らかです。たぶんここ数年の卒業生はいずれ「○○世代」というニックネームを冠せられることになるのでしょう。

それにしても、卒業年度が数年前後するだけで、職業人生のスタートの有利不利が大きく変わる。何とも不条理な事態です。そして下記の記事を見ると、これからの学生はグローバルな競争に晒される可能性もあります。何とも、大変なことと思います。

海外でも「日本的経営」が強みに:日経ビジネスオンライン

今思うとのんきな就職活動で企業に就職させてもらった私には、学生にアドバイスする資格はありません。でもあえて言わせてもらえば、英語や何かの資格など、就職時にアドバンテージとなるものを学生時代に身につけておくこと、そして、大企業・有名企業・消費者相手の企業にこだわらず、幅広い企業にアタックしてみることを勧めたいですね。

雇用流動性の低い日本のこと、最初に就職した企業によって運命が左右されるのは確かです。でも、決定づけられるわけじゃありません。何より、就職しないまま20代前半を過ごすのは、回復不能なくらいのハンディとなります。その点を心していただいて、頑張ってほしいものです。

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