この15日、改正NPO法が成立しました。
これにより、「認定NPO」の増加が期待されます。また、別途寄付金の税額控除を認める税制改正も進められており、こちらも成立すれば、制度面でのNPO振興はかなり前進することになります。
日本のNPOセクターは、英米など他の先進国に比べてもまだまだ貧弱です。大した活動をしていない→お金が集まらない→人材が集まらない→大したことができない、という負のスパイラルを脱し切れていないと言えましょう。若者の間では社会貢献意識が高まっていると言われます。ただこれも、結婚するとか子どもができるとか、再就職が難しくなる35歳が近づくとかしてもなお、NPOセクターに居続けられるかどうか。現状のありさまでは、疑問だと言わざるをえません。
個人的には、「成功」のモデルが生まれ、それが世間に広く知れ渡ることで、「よし、自分も!」とこの分野に飛び込む人が増える、というのが理想かと感じます。すでに「カリスマ」と言っていいような人は何人も出始めてるので、それをさらに伸ばすこと、そして上手にPRすることが肝要でしょう。
その点で、以前書いた社会的分野の「ソーシャルメディア」が、早く生まれてほしいものです。いわゆる業界人向けのそれではなく、NPOやボランティアに漠然と関心を持っている社会人や、意識の高い学生向けの。
あとは
- 財団や基金のような寄付の受け皿
- NPOの業務や成長を支える中間支援組織
といったものの充実も、とても重要でしょう。
税制改革が成れば、「器」は一応整うことになります。あとは、関係者の「頑張り」が待たれます。もちろん私も、引き続き口も手も出していくつもりです。あと金も。