「世のため人のため」に生きるということ

投稿者: | 2008-09-01

産経のコラム「断」で、考えさせてくれるものがあったので、ピックアップ。

【断 横田由美子】“過去官僚”になるな

若者全般の意識から公の精神が消えつつあるのではないか。それならば、今の若い官僚に滅私奉公を期待する方が無理ということになる。

官僚システムの改革が急務であることは間違いない。だがむしろ、「公と私」に関する教育の方が急がれているのかもしれない。

学校教育に「公と私」に関することを取り入れること自体には、反対ではありません。道徳教育というものがあるとするなら、当然その重要な一部となるでしょうから。

だが、大人がそれに反する生き方をしていたのでは、そんな教育は定着しないとも思います。意地悪なことを言えば、そもそもあんたは偉そうなことを言える生き方をしているのか、と。

まずは大人たちがそういう生き方をすること。「世のため人のために生きることは尊い」という価値観を持ち、それを弘めること。逆に、狭い自己利益だけで動くような生き方を軽蔑する価値観を共有すること。こうしたことが、何より次の世代のための「教育」となるのではないでしょうか。

ついでに言えば、他人の役に立つというのは人にとって根本的に「快」です。その快を知る者は、自然と追い求めるようになる、と楽観して良いのではないでしょうか。だとするならば、人の役に立つ喜びを体験させてやるのは、実効性ある教育となるかもしれませんね。

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