一時は拡大する一方だった英国の暴動。ようやく落ち着き始めているようです。
元は警察への抗議行動だったようですが、いつの間にか略奪や破壊をこととする単なる集団犯罪になってしまいました。法を犯した者をきっちり裁き、処罰するのは当然のことです。
ただ同時に、こうした暴動を惹起した背景を分析し、社会混乱の根を絶つのも重要です。今のところ、私が目にした限りでは、次のような要因が挙げられています。
- 若者の失業率が高い
- 依然として存在する貧富の格差
- 緊縮財政により、公的サービスがカットされる一方、国民負担が増えた
犯罪行為そのものは許されませんが、若者たちが社会や大人に対して鬱憤を抱えているとしたら、何らかの形でそれに対処しないと、またいずれ同じような「反乱」が起こらないとも限りません。
今のところ日本では、あのような暴動が同時多発的に起こることは全く想像できません。でも世代間の格差、そして対立は暴発寸前かと言っていいでしょう。対岸の火事とは見ない方が良いと思います。