昨日全階級の競技が終わったオリンピックの柔道。
途中から「これはひょっとすると・・・」と懸念されていましたが、やはり男子は金メダルゼロに終わりました。
柔道の日本代表選手は、ずっと金メダルが至上命題とされてきました。それからすると、これは「惨敗」です。一方で、「日本代表は金メダル獲って当然」という時代ではなくなっていることも事実で、これは現実として認めざるを得ないでしょう。
なぜ勝てなかったのか。何が足りなかったのか。なぜ力を発揮できなかったのか。真摯に反省・分析して、日本柔道の立て直しをお願いしたいものです。相撲界ではすでに外国勢（とりわけモンゴル勢）に幕内上位を席巻されていますが、このままだと柔道ではそれ以上に日本の影が薄くなりそうで、心配です。
私はもとより柔道の素人で、最近はテレビに縁が薄かったこともあって国内外の試合はあまり観ていませんでした。ただ、仮説として、今回の「敗因」には次のようなことが考えられそうです。
- 五輪という大会に向けた調整の失敗
- 監督など指導者の能力不足
- 「敵」の研究不足
- メンタル面での「弱さ」
- 外国の柔道のレベルアップへの適応失敗
下記のNHK記事がその辺を分析しています。
NHK NEWS WEB “金ゼロ” 柔道男子は立て直せるか
柔道界はこうした声や意見にも耳を傾け、「強い日本柔道」の復活を期してもらいたいものです。そして「国際化」の中で輝きを失いつつある日本柔道の姿は、日本企業、そして日本という国そのものにとっても、他山の石とすべき事例だと考えます。既に「金メダルゼロ」のような事態は、いろんな分野で進みつつあるのではないでしょうか。