読書好きの人の中には、「以前読んだことのある本を、また買ってしまった」というのを半ば自慢気に語る人がいます。
一度ならず、そういうことがしょっちゅうだというのです。
私には、ほとんど経験のないことです。読む本の量が大したことないから、というのもあるでしょう。加えて、本のタイトルだけでなく、その装丁なども含めて記憶しているからだと分析しています。書店で本を買う場合も、基本的にブックカバーは断りますから、自然に本の外観がタイトルと一緒に頭に入るんですね。オンライン書店で買った場合は、そもそもカバーが付いていませんので、当然そうです。
それに比べると、電子書籍はモノとしての存在感が希薄なため、もっぱらタイトルで記憶することになりそうです。もしかすると、一度読んだことを忘れてまた同じ本を買おうとする、というケースが出てくるかもしれません。電子書籍のストアでは、そうした場合に注意を喚起してくれる機能が必須になりそうです。そしてそれがまた、一度読んだ本のことを記憶しておこうという気を弱めてしまうかも・・・。