スティーブ・バルマーCEOの退任が決まったり、ノキアの買収が発表されたりと、マイクロソフトがらみのビッグ・ニュースが相次いでいます。
コンピューティングの中心がパソコンからスマートフォンやタブレットにシフトする中、マイクロソフトは苦戦している、というのが掛け値無しの評価でしょう。新OSのWindows8も、タブレットSurfaceも、それなりに話題にはなりましたが、大ヒットというほどではありません。
以前は「マイクロソフト帝国」「ウィンテル連合」などと言われましたが、それも今は昔。現在ネットやコンピューターの世界で新しい動きを作っているのは主に、グーグル、アップル、アマゾンといった企業です。
ビジネスの世界でWindowsやOfficeは依然として圧倒的な存在ですから、この先数年でマイクロソフトの経営が行き詰まるといったことは考えにくいです。でも遠い先を考えた場合、しだいに影響力を失っていきそうだ、と見るのが自然でしょう。
ではマイクロソフトはどうすれば良いのか。
素人考えですが、マイクロソフトなりのやり方、つまりWindowsやOfficeという強みを活かしながら、モバイル化やクラウドといった大きなトレンドに適応する、ということになるんでしょうね。欲を言えば、消費者やプログラマーがコンピューターをより使いこなすのを支援するような製品・サービスを送り出してもらいたいです。自分仕様にカスタマイズできるコンピューター、あるいは特別な知識がなくても簡単なプログラムを使って動かせるコンピューターなんてのが出たら、久々にワクワクしそうです。
今のところ、私はメインパソコンのOSをWindows以外にすることは考えられません。他方で、スマートフォンは当分の間、Android機を使い続けることでしょう。マイクロソフトがつけいるスキがあるとしたら、まずはタブレットでしょうね。手頃なサイズのタブレットがあれば、スマートフォンの「出番」はかなり減るだろうな、という気がしています。