少子化の原因は何か?

投稿者: | 2014-07-11

「人口1億人の維持」が目標として掲げられたことで、これまで以上に少子化対策が進められることになりそうです。

その際、「なぜ少子化が進んだのか」という原因を究明したり特定したりすることが欠かせません。原因についての認識が的外れだと、効果的な対策の取りようがありませんから。

少子化の原因は、大きく二つに分かれます。

  • 妊娠可能な各年齢の女性のうち、結婚していない人の割合が増えた(晩婚化・非婚化)
  • 結婚しているカップルから生まれる子供の数が減った

「少子化」という文字を見て、きょうだいの数が減ることとイコールであるかのように考える人がいます。実際には晩婚化・非婚化の方が大きく利いている、というのが通説です。

ここ数年は、晩婚化・非婚化の進行が止まったわけではないのに出生率がやや持ち直しています。これは出産を先延ばししていた人たちが、せっせと子づくりしていることによるところが大だと考えられます。

現に年齢階級別の内訳を見ると、20代(20-24歳、25-29歳)は低下しているのに、30代(30-34歳、35-39歳)ははっきり上昇していますので。特に30代後半は長期に上昇過程にあり、今や20-24歳を超えています。ちなみに年齢階級別で一番出生率が高いのが30-34歳、次が25-29歳です。35-39歳はそれよりずっと少ない「第3位」ですが、10年20年経ったら25-29歳とあまり変わらなくなっているかもしれません。

参考:平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省

となると大きな問題は、晩婚化・非婚化はなぜ進んでいるのか、ということになります。それは、次のエントリーにて。

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