消えてゆく風習

投稿者: | 2008-11-14

毎日新聞のコラムです。

武者返し:小さな漁村の葬儀 /熊本(毎日jp)

 長崎の小さな漁村で義父の葬儀があった。葬儀社が仕切る葬式は、棺(ひつぎ)を車で小1時間の斎場まで運び、火葬して終えた。都市部では普通に見られる葬儀だが、その前は違った。

 その前、義母の時だが、地区の隣保班が取り仕切る自宅葬で、飾りを施したリヤカーに棺を載せ、20分ほどかけて火葬場まで、幟(のぼり)をなびかせて鉦(かね)を響かせながら歩いた。棺のリヤカーは孫たちが押した。遺族や参列者はその後に従った。土地の風習を色濃く残した情のある儀式だった。

 それから7年。村は平成の大合併で県都に編入され、高齢化はさらに進み、火葬場は廃止、風習も消えていた。感傷で言うつもりはないが、昨今の殺伐とした世情をみるにつけ、我らは今、大事なものを失いつつあるとの感を深くする。(靖)

結語の「我らは今、大事なものを失いつつある」という言葉が重く響きます。風習とか文化を守ろうとしてこなかった戦後日本人、あるいは明治以降の日本人みんなに、責任があるように思います。価値観や生活様式の変化で、守ろうとしても守れなくなっている面も、多分にあると思いますが。

葬儀に関して言えば、家族主義、個人主義の流れは押しとどめようがないでしょう。近所付き合いは、都会地方を問わず希薄化しているでしょうから。問われるのは、そうした中から新しい「葬送文化」、つまり葬送の型とでもいったものが育まれるかどうか、でしょう。私はそのことには比較的楽観的です。

ネットなどを通じて情報共有することが容易になっていますし、人間が心地良く感じるものに無限のパターンがあるとは思えませんから。そして何より、身近な者との別れは人生における最重大事の一つ。葬儀屋や寺なんかに任せておけるもんですか。

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