一昨日、リディア・フレム著「親の家を片づけながら」を読みました。
遺品を通じて親の人生や親子関係と向き合う、というのは普遍的なテーマです。一方、著者がユダヤ人であって親がナチスの強制収容所を体験しているというのは、特異的。彼女が精神分析の専門家だというのも。その意味では、一筋縄ではいかない本です。「名著」と言っていいでしょう。
ところで、この本を読みながら盛んにアレックス・ヘイリーの「ルーツ」と、映画「地下鉄(メトロ)に乗って」が思い浮かんで仕方ありませんでした。前者はまだ評判を聞いたことしかなくて、自分では繙いていません。後者は、割と最近、DVDで観ました。親の人生をひょんなことから垣間見る、というのが共通してるんです、「親の家」と。
こんな風に、あるコンテンツから別の類似のコンテンツを連想することって、ありませんか?それをどんどん表明していけば、各人なりのコンテンツ・マップ、あるいはコンテンツ・ツリーができるんじゃないでしょうか。この際、小説・映画・テレビドラマ・マンガといった表現手法の垣根を跳び越えられたら、なおいいでしょう。
できれば、それを社会的に共有しあって、コンテンツ・ガイドとして役立てればいいですね。Amazonなどにある「この商品を買った人はこんな商品も・・・」はそれなりに役立ちますけど、人の脳内の連想作用に比べたら、あまりに皮相。
ということで、今後私は、コンテンツ紹介の際、できるだけ連想されるコンテンツも併せてご紹介するようにします。