非婚化がますます進む・・・

投稿者: | 2015-06-23

昨日、平成27年度「少子化社会対策白書」が閣議決定されました。

それを受けて、各メディアが白書のポイントを伝えています。それによると、「結婚したい」「結婚できる」と考えていない男女が相当数いるとのこと。

少子化白書:若者4割「恋人欲しくない」 – 毎日新聞

「今、恋人が欲しいですか?」の問いに若者の約4割がNO–。結婚適齢期の20~30代を対象にした内閣府の意識調査で、未婚で恋人のいない男女の37.6%が「恋人は欲しくない」と答えたことが、22日に閣議決定された少子化社会対策白書に盛り込まれた。4年前の同種調査より上昇傾向がみられ、男女ともに“草食化”“絶食化”をうかがわせる結果となった。

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「恋人は欲しくない」と答えた未婚で恋人のいない人の割合は、男女別でみると、女性が39.1%と男性の36.2%を上回った。年代別でみると男女とも30代よりも20代の方が恋人が欲しくない率が高く、男性20代は39.7%、女性20代は41.1%に上った。

数日前には、日本生命が行ったアンケートの結果が発表されました。こちらも私には衝撃的でした。

女性の31%、結婚に後ろ向き 日生調べ  :日本経済新聞

「将来結婚したいと思いますか」との質問に対し、「結婚したくない」と回答した女性は20.4%で、「あまり結婚したくない」は10.6%だった。男性はそれぞれ9.2%と7.1%だった。

結婚に前向きな男女は全体で45.6%だった。

結婚に否定的な女性に理由を尋ねたところ、「一人でいるのが好き」が29.8%で最も多く、「結婚にプラスのイメージが持てない」(29.0%)が続いた。

40代の私世代だと、男女問わず「何となく」という感じでズルズルと年齢を重ね、未婚のままきてしまったという人が大半かと思います。今の30歳前後からそれ以下になると、いわば確信犯的に未婚を続ける人が結構な割合で出てきそうです。これに「結婚したくても機会に恵まれない人」を加えると、未婚率はまだまだ上昇しそうです。

特に男性は、男女の性比が105:100ということでもともと一定数があぶれる運命にありますので、結婚に消極的な女性が増えるとますます状況が厳しくなります。各種の統計を見て、数十年先には「男の3分の1、女の4分の1が未婚のまま50代を迎える(いわゆる生涯未婚)」という予想を立てていましたが、「男は4割近く、女も3割超が生涯未婚」なんて時代が訪れるかもしれません。

そんな社会が良いとか悪いとか言っても仕方ありません。ただ半世紀くらい前までは「一定の年齢になったら結婚して子をもつのが当たり前」と考えられていたことを思うと、いろんなところで変化、それも思わぬ変化が起きそうです。もちろん私の関心事である生前準備のことについても「おひとりさま」の急激な増大は大きな波乱要因です。

本音を言えば、非婚化の進行は日本にとって厄介な問題だと思いつつ、未婚者の自分としては「肩身の狭い思いしなくて済むな」とややホッとする面があるのは事実です。既婚者、とりわけ子を持つ人から「半人前」扱いされたら何も言い返せませんけど。

「少子化社会対策白書」の本文は未読なので、実際に読んだらまた何か書いてみようと思います。

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