日本語版Kindleストアの開始とともに、こちらも注目を集めていますね。
“Kindle本”自費出版「Kindleダイレクト・パブリッシング」日本版スタート – ITmedia ニュース
Kindle用電子書籍を販売する「Kindleストア」日本版のオープンに合わせて10月25日、作家や出版社がKindle向け電子書籍を自費出版できる「Kindleダイレクト・パブリッシング」の日本版が、Amazon.co.jpでスタートした。世界のKindleストアに電子書籍を販売でき、基本的に、売り上げの35%が受け取れる。
書籍が紙から電子に移行することによる変化はいろいろあるでしょうが、「出版」の敷居が下がる、というのは最たるものでしょう。Kindleダイレクト・パブリッシングがそのスタンダードなプラットフォームになるかどうかはわかりません(というか、たぶん日本では別のプラットフォーマーが勝つ気がします)。いずれにしろ、電子書籍時代には出版点数が今と比べて爆発的に増えるのは確実です。
参考記事:セルフパブリッシング(自己出版)がここ5年間で約4倍に増加 – GIGAZINE
ただし、従来型の商業出版はそれほど増えないでしょう。全体の割合からすると。
個人が自己表現したりセルフブランディングするためのものや、企業が広い意味でのPRのために出版するといったものの方が劇的に増えると考えられます。それらはタダ同然で配られたり、場合によっては「ダウンロードしたらポイント賦与」などといって実質マイナスの価格が付くものも少なからずあることでしょう。
「紙か、電子か」といった論争は、現行ある紙の書籍がデジタル化されることしか見ていません。書籍がデジタル化されるということは、値段も、作り手も、作られるプロセスも、流通も飛躍的に多様化することなのです。だからこそ、「革命」と呼ぶに値するわけでして。