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いろんな会社で働いてきましたが、マニュアルがきちんと整備されている会社、ましてそのマニュアルが絶えず改善されている会社は、ほとんどありません。
一時期「マニュアル人間」という言葉がよく使われました。マニュアルに書いてあることしかできない、融通の利かない人をバカにした言葉です。それに引きずられたのか、マニュアルのイメージも決して良くありません。
でも、定型的・反復的業務にはマニュアルは欠かせません。また、複数の人間が従事して一定のアウトプットが要求される場合にも。マニュアルがなければ、人により、時により、することがバラバラで、質が一定しないでしょう。そんなことでプロを名乗れるのか。
マニュアルにとらわれることの弊害は確かにあります。ですが、本当にデキる人は、マニュアルを踏まえつつ、そこに個性やニュアンスを込めることができたり、要求や状況に応じたきめ細かい対応をできるような人のことだと思います。マニュアルを踏まえないでいて仮にいい結果を出せたとしても、それはまぐれに等しいものです。
また、マニュアルを作り、改善するのはそれ自体、高度な仕事です。仕事を高い次元で理解していなければ、機能するマニュアルは作れませんから。
これら全部を引っくるめて、言いたい。マニュアルをバカにするな、と。