動物ドキュメンタリーの効用

投稿者: | 2017-01-10

ドキュメンタリーの中で、野生の動物の生態をとらえた動物ドキュメンタリーは人気のある分野と言っていいでしょう。

人間社会とは違った原理、掟のもとで暮らす動物たちの姿に触れることは、仕事や人間関係などに疲れた現代人にとって格好の清涼剤となります。

ただそうした息抜きとは別に、こうしたドキュメンタリーを日頃から観ていることで人間の生のあり方を絶対視しなくて済むようになるという効用もあります。「いのちの教育」の副教材としての役割とでも言いましょうか。人間社会、それも現代の日本社会における命のあり方が唯一解ではないということを目で見て承知しているだけで、発想や考え方の幅が広がるはずです。

ペットなどの動物を飼うことによっても似たような学びは得られるでしょうが、こちらはどうしても「人間に飼われる動物」でしかありません。やはりテレビを通じてであっても、野生の動物・生き物から得られる学びは格別のものです。

今後も、良質なドキュメンタリーがどんどん生まれてくることを期待したいものです。4Kなどと言ってテレビがさらに高精細化すれば、動物や自然の風景を映したドキュメンタリーはさらに強力なコンテンツとなるでしょうから。

惜しむらくは、日本にいるとその種の番組をつくってくれるのがほぼNHK一局に限られてしまうことです。海外のドキュメンタリー、あるいは映画のドキュメンタリーにも意識的に触れるようにした方が、視野が固定化されないで済みそうです。

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