現実主義者の輪を広げよう

投稿者: | 2017-06-20

ノンフィクション作家・門田隆将さんのブログに共感しました。

やがて日本は「二大現実政党」の時代を迎える | 門田隆将オフィシャルサイト

私は、現在を「左」と「右」との戦いではなく、「ドリーマー(夢見る人)」と「リアリスト(現実主義者)」の戦い(つまり「DR戦争」)だと分析している。安全保障分野で言うなら、「空想的平和主義者」vs「現実的平和主義者」の戦いである。

「不安商法」の時代は、とっくに過ぎ去っている。今でも、この古典的な手法にしがみつく政治家に、国民の支持は絶対に集まらないと私は思う。

私もかねてから、左か右かよりもこちらの方が大きな違いだと思っていました。門田さんの言う「DR戦争」を私は「甘党と辛党の争い」と捉えています。

付け加えるとするなら、経済・財政と外交・安全保障それぞれに甘党と辛党がいて、組み合わせの上では

  1. 経済・財政も外交・安全保障も甘党(自称「リベラル」)
  2. 経済・財政は甘党だが外交・安全保障は辛党(自称「保守」やネトウヨ)
  3. 経済・財政は辛党だが外交・安全保障は甘党(?)
  4. 経済・財政も外交・安全保障も辛党(まさにリアリスト)

という4つに分けられるでしょう。

3番目も概念上はあり得ますし実際にそういう人もいるでしょうが、日本では社会的存在感のあるだけの勢力とはなっていないように見受けられます。

メディアやネット上の空間ではイデオロギー色の強い1番目と2番目が目立ちます。けれど自民党の政権を許容し、たとえば読売新聞なんかを読んでいるような多くの国民はそういうのにむしろ違和感を感じ、4番目の立場に近いのではないでしょうか。

門田さんの言うような「二大現実政党時代」の到来は、それこそ現実的だと考えます。経済・財政も外交・安全保障もそれなりに現実主義的な政策体系に立脚し、時々の政治的課題をめぐる微差や党首のキャラクター・能力によって両党の党勢が入れ替わる、というようなイメージです。

そのためには、リアリストの間での議論を活発化し、リアリズムの立場に立つ仲間を増やしていかねばなりません。そうして声だけは大きい1番目2番目のドリーマーたちの社会的影響力・存在感を削いでいくことです。彼らの跋扈をいつまでも許していることには、我らリアリストにも幾分かの責任があるはずですから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください