世の中の至るところ「エコ」で大騒ぎです。
どんなところにも「アンチ」はいるもので、ここのところ、このエコ・ブームに批判的な意見をたびたび目にするようになりました。
エコを唱える言説の中には明らかに愚劣なものがあります。また、このブームを商売に悪用しようとしている輩がいるのも確かです。批判すること自体は、おおいに結構です。ただ、そうした批判論の中には、環境問題(とりわけ温暖化問題)を全否定し、エコロジカルな活動すべてを無意味だとするものも少なくありません。
これはやはり、極端すぎるのではないでしょうか。
二酸化炭素などの温室効果ガスによって地球が温暖化しているかどうか、科学的に100%立証されたことではないかもしれません。仮に温暖化が進んだとしても、それが地球の生態系にどのような影響を与えるかについても、確定的なことはわかっていない、というのが実情でしょう。
ただ、多くの科学者が警鐘を鳴らしているこれらの点について、大した専門知識のない人間が、安易に「ウソ」とか「まやかし」といった中傷を繰り広げるのは、いただけません。もしこの問題を放置して取り返しの付かないことになった時、彼らは責任を取れるというのでしょうか。
十分真実味のある危険に対しては、きちんと備えるのが賢明な態度のはずです。