ブライダル業界で起こっていること

投稿者: | 2009-08-07

なかなか興味深い記事でした。読みながら、葬儀業界のことが頭に浮かんでなりませんでした。

「花嫁ブロガー」がブライダル業界を牛耳る!今どき結婚式がエンタメ化する理由 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン

ゼクシィによって、そしてさらにブログなどネット上の口コミメディアの隆盛によって、消費者へのパワーシフトが起きている、というのです。以前は、こんな感じだったのに。

再婚を繰り返す芸能人は別として、結婚式のリピーターはほとんど存在しないと言っていい。したがって、消費者は費用相場やサービスなどの情報をほとんど得ることができなかった。完全にクローズドの世界だったのである。

そしてWebでの情報共有が進むと、こんな風に。

冒頭の例のように目新しい演出が紹介されると、あっという間に広まってしまうことだ。「おかげでどんな『サプライズ演出』を編み出しても、すぐマネされる」と頭を抱えるのは、前出の室山氏。

たとえば、結婚式の模様を撮影したムービー「エンドロールムービー」の上映サービスは同社が先駆けだが、今ではごく一般的な演出法として知られている。花嫁たちの口コミ力がここまで絶大でなければ、後追いする業者もさほど増えなかったに違いない。

評判の良し悪しがいち早く伝わるばかりではなく、企画力という独自性すら潰されかねない――長く情報から遮断されていたブライダル業界は今、ネット社会のほんとうの怖さに直面しているのだ。

女性の結婚式に懸ける情熱、そしてその結果起こっている上記のような現象には、業界人でない私も空恐ろしさを感じます。

葬儀業界も最近は各社が企画に工夫を凝らしていますが、元々パクリとか平気な業界だけに、似たような状態にいずれなるだろうことが想像されます。

結婚業界との違いは、「ゼクシィ」のような情報誌がないことですが、いずれシニアを対象にしたその手の雑誌が刊行されるかもしれません(ぜいぜい季刊でしょうが)。それよりも、シニア向けの雑誌の有力コンテンツとして供養などの話題が盛んに取り上げられる、ということがありそうです。現に、直葬ブームは新聞やテレビの報道が煽っていると見られる面がありますし。

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