ドラマ「天国で君に逢えたら」を観て

投稿者: | 2009-09-26

一昨日放送されたTBSのスペシャルドラマを観ました。

感動するであろうことは予期していたのですが、期待以上でした。脚本も俳優の演技も素晴らしく、とっても味わい深い作品だったと思います。

変わり者の精神科医が、がんで余命幾ばくもない人から話を聞き、それを手紙にしたため、家族に渡す。まさに私が自由遺言で唱える「メッセージ」が具現化されているようでした。もちろん、本人が自ら筆を執れば、さらには生前から口で言っておけばいいのですが、なかなかそうも行かないこともあります。そんな時に、彼のような「手紙屋」は役に立つでしょう。遺言コンサルタントとしての私も、ああでありたいと思います。

なお、手紙は思い立ったときに読み直せる、というメリットがあります。しかも直筆であれば、なお書いた人のことが偲ばれて、味わいは何倍にも増します。「メッセージ」は、ぜひ手書きで書くべきですね。ワープロを使うんじゃなく。

ドラマに登場したのは2人・2家族のケースで、一つは口べたな料理人が妻への愛情を吐露したもの、もう一つはなんちゃってプロサーファーが女性遍歴を妻に打ち明けたものでした。前者は画に描いたような「いい話」なんですが、後者はそうじゃありません。ただ、それを読んだ妻が「知ってました」と全く動じなかったことで、全体としては美談になったと思います。

不都合な事実の告白については、賛否が分かれると思います。確かに、胸にしまったまま逝くのも、思いやりでしょう。私は、真摯な姿勢で打ち明ければ、家族は、仮に最初聞かされた時は傷付き、恨んでも、いずれは許せるようになるんじゃないかと思います。人生の根幹に関わる重大な真実なら、打ち明けた方がいいんじゃないでしょうか。劇中でも誰かが言っていましたが、他の人から言われて知れば、もっと傷付くでしょうし。

さて「死と手紙」と言えば、ライトノベルでのちにアニメ化もされた「シゴフミ」を思い出します。あちらも、改めて鑑賞してみようと思います。あと、上のつぶやきにあるように、飯島夏樹氏がらみでは、あり、ドキュメンタリーあり、映画ありで、どれも見る価値があります。

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