起業しやすくなっているはずの日本で・・・

投稿者: | 2010-06-11

日本の問題点はいろいろあるでしょうが、生きのいい新興企業がどんどんのし上がっていく、ということが少ないのも、その一つでしょう。

制度や環境が整っていないから、というのはよく言われることですが、こちらの記事によると、そうとも言い切れないようで。

起業しやすい環境とは? - 直野典彦 : アゴラ

私は、インフラ、制度、資金調達、人材といったテクニカルな面で、起業の環境は確実に良い方向に向かっているし、その結果、影響力のあるベンチャー企業は近い将来多く出現するようになると思っています。

その一方で、こんな懸念も。

窮状を知恵と努力で打開することより、窮状を社会に周知する戦術にこそ高い価値があるという「空気」はないでしょうか。税金を貰う人が、税金を払う人の犠牲者であるかのごとき議論に疑問を感じないような「空気」はないでしょうか。有り体にいえば、「成績が悪いのは、勉強部屋が悪いから」と片づけてしまう誘惑に、私たちは負けつつあるのではないでしょうか。

これもよく言われるように、ホリエモンこと堀江貴文氏の「失墜」は、象徴的出来事である以上に、日本のベンチャーの「芽」をかなり刈り取ってしまう残念な出来事だったのかもしれません。当の堀江氏はぬけぬけとというかたくましくもというか、徐々に復権しつつある(ように見える)のは何とも皮肉ですが。

この種の「空気」が、人々の新たなチャレンジに対する自由、余地、動機、そしてアニマルスピリッツを蝕んでゆく元凶なのです。閉塞感の原因は制度的問題ではなく、私たちの心の中にこそある。

自分の外のことに文句や注文を付けるのはやめて、自分でチャンスをつかめ、という筆者のメッセージ、心にしみました。ただ個人的には、社会が高齢化し、それが保守化につながるとするなら、日本のベンチャーの未来は必ずしも明るくないんじゃないか、という気がします。新興企業を「胡散臭い」と見る風潮は、ここ最近で強まりこそスレ、弱まっているようには思えないんです。

折しも、最近こんなことをツイートしました。

日本社会が新興企業を育てられないくらい「動脈硬化」を起こしているとしたら、結構コトは深刻で重大です。起業家の意気込みだけでは、どうしようもないですから。もちろん、高齢化が即保守化につながると決まったわけではありません。企業に限らず、新しいモノを受け入れる好奇心というかおもしろがりの精神、日本人には持っていてほしいものです。

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