日本人に説教する在外邦人

投稿者: | 2010-08-06

出版界にも以前からいましたが、ブログやTwitterの世界にもいるんですよ、これが。

違う点を言えば、前者は欧米の国を先進的・成熟しているとし日本を「後れている」「幼稚だ」といった風に嘲笑う傾向が強かったのに対し、最近よく目にする後者は、グローバル化という文脈の中で「井の中の蛙だ」とか「それじゃ世界で通用しない」といった風に批判する、といったところでしょうか。

そうした批判、結構的確なんだろうと思います。ただ最近、Twitterでそうした論者をフォローするのを軒並みやめにしました。全てではありませんが、ほとんど。

理由は、まとめると主に2つです。

一つは、彼らの批判が日本の現実とか現場からやや乖離したもので、高踏的に過ぎるということ。言っていることはそれなりにもっともでも、仮に日本社会の中でその意見や提言を活かそうとすると、あまり使えない場合が多いのですよ。

そしてもう一つは、彼らの「上から目線」が気にくわないということ。そんなにモノのわかった人なら、日本語で日本人に向けて説教垂れてるんじゃなく、お前が今生きている社会で何かしら貢献すればいいじゃん、と思ってしまうわけですよ。結局、自分が優越感味わっていい気になりたいだけなんじゃないの?と。ま、要は感情的反発なんですが、別にTwitterは私にとって「苦行」ではないので、これで問題ないと思います。

私自身は、日本語しか話せず、日本から出たこともない。そんな状態で40歳を迎えました。日本で生きていくしかない身です。上から目線で、現実から遊離した批判を延々と繰り返すんじゃなく、自分でできる範囲から、この社会をより良いするために、汗を流していきたいと思っています。お決まりの言い方ですが、評論家は、要らないんですよ。

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