今朝方、Twitterでは例の「尖閣ビデオ」をめぐってタイムラインが沸騰していました。
そんな中、「遺言」「相続」「葬儀」をキーワードに検索している私のタイムラインに、こんなつぶやきが。
葬儀屋にフォローされて大変不快である。
その後も、立て続けに同様のツイートを見かけました。どうやら、何かのキーワードにヒットした人を片っ端からフォローしている業者さんがいるらしいんですね。
これまでも、こうしたつぶやきを見たことは何度かありました。「身内が亡くなったとつぶやいたらフォローされた」とか「葬儀に出たって一言書いただけで、葬儀屋に見つかった」とか。基本的に商売っ気たっぷりのビジネスアカウントは好まれませんし、まして身近に不幸があったばかりとなれば、不快に思う人がいても不思議ではありません。若い人なら、なおさらです。
我々「業者」の側としては、フォローは慎重に、ということになりますね。
ただ中には、葬儀という職業に偏見を持っていたり、死というものを忌むがために、フォローをいやがる人がいるのも事実です。残念ながら。私のように「遺言」と入っている者や、相続に関わるアカウントにフォローされることを迷惑がる人だって、いるんですよ。
死について思ったり考えたりすることは縁起でもない、という観念は若い人の中にもあるようです。若いからこそ、という面もあるでしょうが。
「葬儀屋にフォローされて大変愉快である。」なんてつぶやく人が出るのは無理かもしれません(というか、それはそれで気持ち悪い)。でも、「葬儀屋か、おもしろそうだな」と思ってくれるような、「相続の専門家か、おもしろそうだな」と思ってくれる人が少しでも増えるといいですね。少なくともTwitterの中には、そういう人は現にいると思いますから。で、専門家と消費者の間で死や葬儀をめぐって対話がなされる、と。そんなのが、理想であり、私たちの課題でもあります。
いつの日か、上記の「不快である」とつぶやいた人が、「とうとう葬儀屋をフォローした」とつぶやいてくれる日が、来ませんかね。