ビデオ漏洩!!

投稿者: | 2010-11-05

朝起きてみたら、既にネットでは大騒ぎになっていました。

尖閣ビデオ流出!「恐らく本物」と海保関係者 – 社会 – SANSPO.COM

沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、海上保安庁が衝突時に撮影したとみられるビデオ映像が動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に投稿されていることが4日、分かった。

映像は数パターンあり、主に「●晋漁(びんしんりょう)5179」と書かれた漁船が映っている。衝突場面も映っており、「右舷船尾部に衝突した」「止まれ!」といった日本語の声も入っている。

海保関係者は「恐らく本物だ」としている。映像は1日、衆参両院の予算委員会理事らに国会内で限定公開された。

テレビでもたびたび流れたので、みなさんご覧になったことと思います。というか、観ていないと議論が始まりませんよ(笑)。

メディアなどでは「衝突時のビデオが流出」と言われています。でもより正確には「体当たり時のビデオが漏洩」というべきじゃないでしょうか。漁船がぶつかってきたのも、ビデオがネット上に掲載されたのも、明白に意図的な行為なんですから。

今回の件、政府が公開しないとしていたものが漏洩してしまったということで、大問題です。「犯人」は徹底的に追及し、きちんと罰するべきなのは当然です。これにより日本の情報管理の信頼性が大きく傷つき、少なからぬ国益が失われたわけですから。

一方、公開を渋り続けた政府の判断も、問わねばなりません。公開しないことの不利益と公開することの不利益とを比べたら、明らかに前者の方が大きかった。「中国と事を荒立てたくない」という思惑がすべてに優越したとしか考えられません。

外交は、国民世論に従って行うべきものではありません。けれど民主主義下においては、国民大多数の意思に反する方針を貫くのもまた難しいです。今回のように国民の大多数が「公開すべき」と考えている中では、非公開という方針には土台無理がありました。仮に今回の件がなかったとしても、いずれ野党の求めに応じざるをえなかったと思います。現に限定公開まで追い込まれていたわけですから。

それにしても、今の政権のやっていることは、国民感情の点からも国益の点からも許し難いものだと痛感しました。あのビデオを観て。不覚にも、悔しさと情けなさで涙が出ましたよ。本日より、菅内閣に対しては退陣を求めていくつもりです。

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