「日米中韓4カ国の高校生を対象に実施した意識調査」なるものの結果が発表されていました。
「自分に価値ない・憂鬱」 日本の高校生、米中韓比で高く :日本経済新聞
「自分が価値のある人間と思うか」との問いに「全くそうだ」と答えた割合は米国が57.2%、中国42.2%、韓国20.2%に上った。しかし日本はわずか7.5%で、「まあそうだ」を含めても36.1%と、7~8割台だった米中韓に比べて自尊感情の低さが目立った。
この調査に限らず、日本の若者の「自尊感情の低さ」はよく指摘されます。同時に、幸福感、家庭学習の意欲、将来の夢などについても、日本の若者は他国と比べて満たされていないと言われます。
これは若者・子供に限ったことではなく、大人を対象に調査した幸福度、愛社精神、仕事への満足度なんかについても、日本人は悲しいほど低い数字です。総じて言えば、日本人は大人も子供も、そしてお年寄りも、あまり楽しく暮らしておらず、生き生きしていないようです。
こうした傾向は、日本人特有のマイナス思考や完全主義の表れ、と見ることも可能でしょう。ヒステリックに「問題だ!」と叫ぶことは、それ自体、日本をさらに暗くさせかねません。けれど私は、やはり戦後(特に高度成長終焉後)日本は、何か根本的なところで「忘れもの」をしてきたのではないか、という思いを拭いきれません。
端的には、経済のパフォーマンスに気を取られるあまり、社会が弱体化し、結果、経済成長そのものの足を引っ張るようになっているのではないでしょうか。また、個々人が「公」を忘れて自分の欲求を追求したものの、自分自身が楽しくない、満たされないという状況に陥っているのではないでしょうか。
次のエントリーでは、私なりの打開策のようなものをご提案したいと思います。
永岡さん。はじめまして。通りすがりの30代男性です。
勝手ながら、あなたの意見に賛同した為、思い切ってコメントさせて頂きました。
本テーマに関しては、おっしゃる通りだと思います。先日、私も部下から「幸せについて良く考える。」という事を聞かされたばかりです。私自身、幸せという事を胸をはっては言えないもので。。。
ただ、この事を社会や環境のせいにせず、自分自身の変革意識を持ち続けなければならないという考えを改めて再認識した次第です。永岡さんのおかげです。
他のテーマなども見させて頂きましたが、いくつも納得出来る意見がありました。また、機会があればこちらを覗かさせて頂きたいと思います。この様なきちんとした意見を発信するブログがもっとあれば、日本全体ももっと意見をいう事のできる人々が増えるんじゃないかとさえ思いました。
これからもどんどん意見を世の中に発信していって下さい。応援しています。
コメントありがとうございます。
震災前の記事を見つけていただき、また過分なおほめをいただき、恐縮です。
自分のできる範囲で物事を考え、意見や情報を発信していく。
お互い、頑張りましょう!!
またご意見やご感想があれば、ぜひコメントしてくださいね。
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