葬儀屋が「グリーフケア」を手がけるのには、反対

投稿者: | 2008-08-28

一部の葬儀屋さんは、グリーフケアをビジネスにすることを企んでいるようです。これには、以下の理由で反対です。なお、私は「葬儀不要論」が持論でして、そもそも葬儀屋の社会的存在意義に懐疑的であることは、予め申し添えておきます。

儲けのタネにするな
人の心を癒すことをもって利益を上げようとするのは、根本的に卑しいことだと考えます。もし葬儀屋の人がグリーフケアを本当に尊いことだと思うなら、ボランティアでやればいい。

餅は餅屋
葬儀屋風情が、ちょっと本を読んだとか受講したくらいで、まっとうにできるようになるものなんですかね、グリーフケアって。少し人の心を舐めすぎのような気がします。仮に専門家が介入するとしたら、それなりの学習とトレーニングを経た人でないと。

そもそも、第三者の介入は必要か、望ましいか
かなり根本的な問いかけですが、私はいわゆる心のケアに対して安易に「専門家」なる人が介入すること自体に懐疑的です。自ら良くなろうとする意欲や能力を阻害しかねませんから。とりわけ死別の悲しみの克服は、新しい生の軸を構築する前向きな作業のはず。専門家なんかに委ねるのはもったいないというものです。

というわけで、葬儀屋さんはここでも出番はないと言わざるをえません。早く現実を認識して、自らのビジネスを顧客が求める程度まで極小化することこそ、長い目で見れば「生き残り」につながると思いますよ。

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