ソーシャルメディア時代に必要な「ためらい」

投稿者: | 2011-08-18

今年に入ってから、Twitter発の「炎上」が増えたような気がします。

サービス業の従業員が顧客のプライバシーを暴露したり、客を罵ったりしたケース。カンニングや飲酒運転など不正や不法行為を武勇伝のように語り、晒しに遭ったケース。そして最近では、有名な「ゆるキャラ」が歴史をめぐって過激な発言を繰り返し、アカウントの中止にまで追い込まれました。

大多数の人は、TwitterやFacebook、mixiなどのソーシャルメディアを平和裡に使っています。なので、これらのケースをあまり過大に評価するのは不当でしょう。けれど、これらソーシャルメディアが我々の生活に溶け込めば溶け込むほど、他人との間でトラブルになったり、自分が信用を失ったり、はては手ひどい社会的制裁を受けたりするハメになるリスクは高まります。

もちろん、ソーシャルメディアを敬遠する、というのは賢明ではありません。賢く使えば大きなメリットがあるわけですから、使う上での作法、気構えを各人が会得するしかないでしょう。それはきっと、「投稿する前に、コンマ何秒かでも見直す」ということが基本になろうかと思います。

よくソーシャルメディアに関して「ダダ漏れ」ということが言われます。けれど、カメラやマイクで生中継するわけではないのですから、生活や思考の全体に比べれば、ソーシャルメディアに載るのはごく一部です。そこには、壁というかフィルターが介在する余地があるんです。

もちろん、それは自分の人柄を偽る、といった方向に悪用することもできます。ただ多くの場合、そうしたウソは一時的には通用しても、長期に持続可能ではありません。

  • 誰かに迷惑をかけはしないか
  • 下品な言葉遣いや内容で、自らを貶めていないか

これくらいのチェックを、無意識にできるようになりたいものです。ついでに言えば、誤字脱字のチェックも。

「若い時の苦労は・・・」ではありませんが、子供・若者には積極的にソーシャルメディアを使ってもらい、大やけどをしないうちに細かい失敗・悔恨を経験しておいてもらいたいものです。社会人になってから、まして会社など組織の看板を背負って炎上を起こしてしまったりしたら、人生を棒にふることだってありますからね。

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