アメリカ各地で繰り広げられているデモ、収まる気配がないどころか、拡大する一方のようです。
遠い日本で(日本語の)報道を通じて見聞きするだけですから、正直、デモの参加者が何を考え、何を訴え、何を目指しているのか、よくわからないところがあります。程度は違えど、アメリカ国内でもそうした側面はあるようですね。
ともあれ、彼らを駆り立てているのは、極端な富の偏在への怒り、いっこうに改善しない雇用情勢のいらだちといったものが「主成分」のようです。現在進行形の出来事、それも世界をリードする超大国での出来事ですので、引き続き注意深く見ていこうと思います。
「対岸の火事」とはいえ、
- なぜ富が偏在するのか
- その状況は好ましくないことなのか
- では、好ましくないとしてどうやってそれを是正するのか
- 世の中の「職」の総量を増やすには、どうしたらいいのか
- そもそも現代の資本主義には深刻な欠陥があるのかどうか
といった点は、我が国でも多かれ少なかれ問題とされるべきテーマです。この機会に、社会の各所で真剣な議論を巻き起こすべきではないでしょうか。
今のところ我が国では、若者らによる大規模な「異議申し立て」運動が起こりそうな雰囲気はありません。ただ、いろんな問題が一挙に噴出したときには、暴発のような形を取らないとも限りません。短期間で収束しましたが、少し前のイギリスのように。
参考記事:
「ウォール街占拠デモ」はどこまで本気なのか?
ウォール街デモ、何が若者を駆り立てる NYルポ(会員限定記事)