日野原重明医師が100歳に

投稿者: | 2011-10-05

昨日、聖路加国際病院理事長の日野原重明さんが100歳の誕生日を迎えました。

日野原重明さん きょう100歳 : シニアニュース : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

聖路加国際病院理事長で、今も現役医師として活躍する日野原重明さんが4日、100歳の誕生日を迎えた。

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42年に京都帝国大学大学院を修了し、専門は心臓病。54年、民間病院として初めて聖路加国際病院に人間ドックを、94年にはやはり日本で初めての独立型ホスピスを開設した。「成人病」に代わる「生活習慣病」という新語の提案者でもある。

一方、ベストセラーとなった「生きかた上手」(ユーリーグ)など著書も数多くあり、絵本「葉っぱのフレディ」を音楽劇にするなどの活動でも知られている。

100歳を迎えてもなお、現役であり続ける。日野原さんの個々の発言や活動もさることながら、生きていることそのものが、大きな「お手本」「モデル」だと言えるでしょう。女性においては少し前のきんさん・ぎんさん、最近では詩人の柴田トヨさんなどがいますが、男性著名人の100歳超えは、珍しいかと思います。

(ちなみに中曽根康弘元首相は現在93歳で、なお元気です。100歳まで生きるかもしれません。もしそうなったら、怪物ですな・・・)

数日前のMSN産経ニュースに、日野原さんのことが取り上げられていました。

食事・運動・生きがいのバランス 100歳、日野原重明氏に学ぶ – MSN産経ニュース

日野原さんと交流のある順天堂大学院の白澤卓二教授(加齢制御学)によると、人間には50~100個の長寿遺伝子があり、老化やがん化をつかさどり、寿命を左右。寿命に及ぼす遺伝の影響は4分の1程度で、50歳以降の食生活や生活習慣によっても寿命が決められるという。

「日野原先生が実践する食の習慣や生きがいは一般の人でもまねできる」と白澤教授。大きく3つに大別できるようだ。

(1)体重コントロール
自由摂取カロリーの70%に抑えて体重を管理する日野原さんは約80年間、60~65キロの枠から一度も出ていない。カロリー制限だけでなく、食材の選択、食べる順番、食事にかける時間も大事で、3食のうち1回は30分以上かけて咀嚼(そしゃく)力を鍛える。

(2)階段を使う
階段の上り下りは体の内側の骨盤底筋(ていきん)を鍛え、尿失禁防止につながる。通勤時、エスカレーターの代わりに階段を使うように習慣づける。

(3)生きがいを持つ
日野原さんは健康を支える生き方や愛情表現を長年研究し、医学的テーマとして掘り下げてきた。「ミッションのような責任感。それがモチベーション(動機付け)の維持につながっている」(白澤教授)

今度の「NHKスペシャル」にも日野原さんが登場します。

NHKスペシャル|日野原重明 100歳 いのちのメッセージ

現役医師として今もエネルギッシュに活動を続ける日野原重明さん。書く本は次々とベストセラー、年間百回を越える講演はいつも超満員、記憶力は抜群にいいし、向上心は若者以上・・・類まれなる老いを生きる日野原さんは10月4日に100歳になった。どうすればこのように生きられるのか、不安や葛藤はないのか。99歳の誕生日からの1年間、我々はプライベートや家族にも密着し、これまで知られてこなかった日野原さんの姿を記録した。

100歳まで現役として活躍する人が紹介されることで、後に続く世代が「よし、自分も」と思う効果は決して小さくないと思います。この先、100歳を過ぎてもまだ現役、という人が続々と現れ、珍しくもないというくらいになっていくのではないでしょうか。

かく言う私も、100歳まで生きてみたい気持ち、ありますねぇ。あと59年ありますが(笑)。

日野原重明医師が100歳に」への1件のフィードバック

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