先日、テレビで女医の西川史子さんが「家訓」を披露しているのを観ました。
家訓というよりは、母から娘への言い伝えという感じでしょうが。
西川史子の母の家訓「人生すべて金とコネ!」|ノンストップ! – テレビのブログ
- 集合写真に写るときは必ず真ん中に
- 先生にえこひきされる存在になれ
- 人の悪口は自宅で思う存分吐き出して外では社交辞令を
- 使えるコネはどんどん使え
- 勉強していればお金は好きなだけ使ってよい
- 勉強できないことは恥ずかしいこと
- 体育の時間は全力で走らず体力温存を
- 図工や家庭科の提出物はプロに頼め
母親は苦労した人だそうで、そんな苦労を娘に味わわせたくたいと、処世術を早くからたたき込もうとしたのが、これだったそうです。その親心は尊いと思いますが、やはり内容についてはほとんどが「ひどい」「賛成できない」という感じですねぇ。
驚いたのは、番組内で紹介された視聴者の意見や、Twitterでの反応を見ていると、これに賛同する人が少なくなかったことです。嫌悪感を示す人も、同じくらいの割合でいましたが。
私がイヤなのは、全体を通じて「自分さえ良ければ良い」「他人は道具でしかない」といったトーンで貫かれているからです。それも一つの人間観・社会観でしょうが、結局それではうまく行かないし、同じようなエゴイストしか寄って来ないのではないでしょうか。
家訓をつくることそのものは、素晴らしいと思います。でもできれば、その内容は人間性に対する信頼が感じられるものであってほしいですね。親が子供に胸を張って語れるような。そして代々継承していけるような。
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