大多数の日本人にとっては、無関係な話です。
でも、ことが言論の自由・表現の自由に及んでくると、我関せずというわけにも行きますまい。各人が考え、立場を表明するべきかと思います。
NEWSポストセブン|続く「嫌韓デモ」 国会で排外・人種侮蔑デモ抗議集会開催
ここ最近、全国各所で「嫌韓デモ」が行われている。一部のデモでは、あまりに激しい口調のヘイトスピーチ(人種、皮膚の色、国籍、民族など、ある属性を有する集団に対して貶めたり暴力や差別的行為を煽動するような侮辱的表現を行うこと ※龍谷大学法科大学院教授・金尚均氏による定義)や罵詈雑言の書かれたプラカードが掲げられることもある。
たとえば、2月9日に東京・新大久保で行われたデモでは日の丸や旭日旗を掲げ、「朝鮮人をガス室に送れ」というシュプレヒコールや「朝鮮人 首吊レ 毒飲メ 飛ビ降リロ」と書かれたプラカードを掲げる人が出た。2月24日に行われた大阪・鶴橋のデモは「鶴橋大虐殺をするぞ」といったコールも出た。
デモの参加者の論理としては、「数々の特権を持った在日韓国・朝鮮人によって、日本人が虐げられている」「在日韓国・朝鮮人の多くは反日の思想を持っているにもかかわらず、日本に居座り続けている。早く祖国へ帰るべきである」「少数民族である在日韓国・朝鮮人が日本の政財界やメディアを牛耳っており、多数派である日本人が虐げられている。これはまさに南アフリカのアパルトヘイトと同じ構図である」といったものがある。
どう考えても、趣味の良いデモではありません。彼らは自分たちを「愛国者」と自認しているようですが、ほとんどの日本人はこの人たちのことを「日本の恥」と感じることでしょう。
でもだからといって、こうした言論やデモを法律で禁止し、違反者を逮捕すべきでしょうか。それもまた違うと思います。
そもそも我が国の中に韓国・朝鮮をめぐって一種のタブーみたいなのがあるのは事実で、それらを意識的・無意識的に隠蔽していることが、朝鮮人への「被害妄想」の温床となっていると考えられます。法律どうのこうの以前に、こうした不自由な言論空間を少しずつでも解消していくことの方が、先決ではないでしょうか。
「差別は良くない!」などという薄っぺらなお題目を唱えるだけでは、問題の解決に何のプラスにもならないことは明らかです。もちろん、一部のメディアのように日韓友好を目指してか何か、不自然に韓国人や韓国文化をヨイショするのも、逆効果でしかありません。
関連記事:
在特会VS民団!?「ヘイトスピーチ」問題に民団が対決姿勢!-在特会デモを妨害した在日が逮捕! ベスト&ワースト
余りに醜悪法的規制を…排外・レイシスト集団に高まる怒り – 民団新聞