戦争の死者とどう向き合うか

投稿者: | 2014-01-03

年の瀬に安倍首相が靖國神社を参拝しました。

そのことで改めて戦争やその犠牲者の供養ということについて、考えさせられています。日本が近代において戦ってきた対外戦争をどう評価するかということと、戦死者・戦没者をどう供養するかということはひとまず別の話だと思うんですが、そうは考えない人も多いようですね。

我が国において今後、万はおろか千人単位で死者が出るような戦争に関わることがあるとは思えません。大東亜戦争は、最後の大戦となりました。大きな犠牲を払って購った平和です。当時を生きた日本人に感謝するのはもちろんですが、その記憶(そして苦難の歴史)を次の世代に語り継いでいく使命が、我々にはあると思います。直接戦争に参加した世代の人はもちろん、間接的に親・祖父母、その他の大人から戦争体験談を聞いて育った人たちにも。

あと20年もすれば、終戦の時にすでに生まれていたという人はどんどん少なくなっていきます。気付いて行動しようと思った時には手遅れだった、とならないようにしたいものです。

我が国において死者の供養や追悼をどう考えるかという時、戦争の死者とどう向き合うか、ということは欠かせない視点だと思います。それは東日本大震災のような大災害でも同じですが、災害の場合は自ずと被災の範囲が限られます。前の戦争は、我が国にとって文字通り民族の興廃を懸けた戦でしたから・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください