「いのちの授業」というジャンル

投稿者: | 2008-11-07

映画「ブタがいた教室」が先週公開されました。これも、観てみたい映画ですなぁ。

妻夫木聡主演による、実話ベースのドラマ。食べるのを前提にブタを飼うことにした小学校の担任教師と26人の生徒たちが、その過程で食や生命と向き合う姿を力強い筆致で紡ぐ。

ストーリー:6年2組の担任教師・星は、クラス全員で子ブタを育てて、その肉を食べようと生徒たちに提案する。驚く生徒たちだが、そこには彼らに“食と命”について真摯に対峙してもらいたいという星の考えがあった。(シネマスクランブルの作品紹介ページより)

教室での対話はかなりの部分アドリブらしいので、そのライブ感が見どころですね。そしてもちろん、生き物を飼うということ、動物を食べるということ、そして命についても、いろいろ考えさせてくれる映画だと思います。

ところでAmazonで「いのちの授業」をキーワードに検索すると、以下のような作品が出てきます。

「いのちの授業」をもう一度―がんと向き合い、いのちを語り続けて
いのちの授業 普及版
いのちの授業
4年1組命の授業―金森学級の35人 (NHKスペシャル―こども輝けいのち)
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版

ちょっとした「ジャンル」だなぁ、と思いました。こういう実践例が積み重ねられ、いろんなノウハウが確立されてくると、日本人の誰もが学校で「いのちの授業」を受けて大人になっていく、という風になるかもしれません。

抽象的に「命の大切さ」というお題目を説くのは簡単です。でも命の尊厳はどこにあるのか、とか、人の生きる意味は何なのかといった問いに対する回答は、各人が生きていく中で徐々に培っていくしかないのでしょう。そうした問いを促し、回答へのヒントを与えることができたなら、その「いのちの授業」は大成功と言っていいんじゃないでしょうか。

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