世代間対立の緩和策として

投稿者: | 2015-06-05

我が国では世代によって「損得」がかなり異なります。

社会保障の受益と負担が世代間で大きく不均衡なのは、その最たるものです。さらに経済状況という点でも高度成長やバブル経済の「果実」を享受した世代と、その後の低迷期に社会に出た世代では損得が異なります。

今後世代間格差、さらには世代間闘争のようなものが大きな社会的争点になるのは間違いありません。

得していると見られている高齢者世代は「自分たちだって大変なんだ」と言うかもしれません。でもそこは年長者らしく、大所高所に立って「自分たちは生きている間にどんな貢献ができるのか」を考えていただきたいものです。少なくとも「自分たちが生きている間だけ日本が何とかもてば、あとはどうなろうが知ったことではない」というような姿勢はやめていただきたいものです。

一つには、資産の何割かを公益のために寄付すること。

そしてもう一つは、自分の時間を公益のために捧げること。長年の経験で培った知恵やノウハウを、無償ないしは低い対価で、惜しみなく提供していただきたいものです。

もしこれらが難しいというなら、せめて頑張っている若者を応援することくらいはできるのではないでしょうか。

私は若者ではありませんが、年長者がこうした貢献意識を見せてくれたら素直に称えたいものです。いたずらに世代間対立を煽っても、そこから生まれてくるものは何にもありませんから。

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