「学校で掃除させるのはどうなの?」という一人の中学生のつぶやきが、大きな議論の的になっています。
「学校掃除あんまり要らない気がする」 中学生のツイートに賛否両論: J-CASTニュース
このテーマ、些末なようでいて各人の教育観、学校観、そして掃除観(?)が如実に出るような気がします。一度自分で考えてみてブログやTwitterで意見表明するとか、お子さんのいるご家庭なら家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
あとこの問題、「日本全国すべての公立学校で」という風に考えない方が良いと思います。ある特定の学校で、あるいは特定の自治体・教育委員会でどうするか、と考えた方が良いでしょう。「日本全国すべての公立学校で断固生徒に掃除させるべし」というのも「日本全国すべての公立学校で一切の掃除を業者にやらせるべき」というのも、偏狭すぎることに変わりはありませんよね。
で、私自身についていえば、生徒に教育の一環として掃除をやらせることには賛成です。仮に「教育の一環」というのが機能していないなら、機能するようにすればいい。掃除反対派の方は、学校とは勉強するところ、という観念に過度にとらわれているように私からは見えます。私はむしろ、学校(主に小中学校の話ですが)の意義は団体活動や学校生活を通じてさまざまなことを学ぶ方が重要と考えます。教師の側が適切に指導すれば(というか、教師も一緒に汗を流すべき)、掃除もその一つとして十分役立つことでしょう。
そもそも、「学校とは勉強するところ」というのを狭くとらえると、運動会など学校行事や、部活動、修学旅行、そしてもしかしたら体育や図工なんかも「ムダ」ということになりませんか?掃除に反対される方が、さすがにそこまで考えておられるとは思いませんが。
ちなみに私自身は「掃除は人格を高める」といった一種の掃除教信者でもあります。その点でどうしても掃除を「美化」しがちなことは、自覚しているつもりです。