またまた伊丹十三監督の映画。ここのところ、伊丹監督の映画を立て続けに観ています。今さら気付いたんですけど、「大病人」にしろこの「お葬式」にしろ、関心が重なるというか。
監督:伊丹十三
出演者:山崎努、 宮本信子、 菅井きん、 奥村公延
収録時間:124分
レンタル開始日:2004-12-20
Story
巨匠・伊丹十三の監督デビュー作となる、山崎努が主演を務めたコメディドラマ。ある日突然、妻・千鶴子の父が亡くなったことで葬式を出すことになった俳優・佗助。しかし、葬式を出すのは初めての経験とあって、彼はまったく勝手がわからず…。 (詳細はこちら)
巨匠・伊丹十三の監督デビュー作となる、山崎努が主演を務めたコメディドラマ。ある日突然、妻・千鶴子の父が亡くなったことで葬式を出すことになった俳優・佗助。しかし、葬式を出すのは初めての経験とあって、彼はまったく勝手がわからず…。 (詳細はこちら)
さてこの「お葬式」、以前にも観たことがあります。足をしびらせてズッコけるシーン、ありがちだけど何故か印象に残っています。でもこの年齢になって、また今の時代に観ると、この映画は何か陳腐というか古臭い感じを拭えませんでした。
葬式にまつわる日本人の習俗の愚かしさを風刺するのがテーマかと思いますが、それが総じてバカバカしく感じられて、あまり楽しめません。青姦のシーンや香典ヒラヒラのシーンも、イタいだけで。
良かったのは、菅井きん、宮本信子、尾藤イサオがしみじみ語り合ったあと、「東京だよ、おっかさん」を一緒に歌い、振り付けをするシーン。唯一と言っていいくらい、故人への思いが美しく表現されているシーンでした。
とはいえ、日本人の葬式を描いた映画としてはスタンダード。これからも何度も繰り返し観て、葬式と日本人の関わりについて学び、考えるテキストとしたいと思います。