前回記事で触れたように、死を前にした人は、そうでない人よりも死を恐れない傾向がある。
もしもそれが事実だとして、他に死への恐怖感を左右する要素にはどんなものがあるでしょうか。
- 信仰心がある
- 「あの世」など死後の世界について何らかの観念を持っている
- 臨死体験を経験したことがある
- 身近な親族を看取ったことがある
- 普段から自分の死について考えており、心構えを持っている
あたりが想定されます。あくまで仮説に過ぎないので、今後ぜひ研究してもらいたいものですね。また前回の記事で言及した研究は海外でのものでしたので、まずは日本でも死を前にした人とそうでない人の間で有意な差があるのかどうか、そこから検証していただきたいものです。
上記を仮説が正しいとしても、あまり個人の意思でどうこうできるものはありませんね。せいぜいが、日頃から自分の死について考えるようにしておく、親族の死というイベントがあったらそこから逃げずできるだけ向き合うようにする、といったことでしょうか。
そうすれば、何らかの信仰心が芽生えたり、死後世界についてのイメージが具体化するかもしれません。