有賀さつきさんの訃報を知ったのは、例によってTwitterに情報が流れてきた時でした。
自分は地上波の民放テレビを「ほとんど」と言っていいくらい観ていません。それだけにそもそも最近はテレビで目にする機会がなかったわけですが、フジテレビが元気だった頃のアナウンサーとして、強く印象に残っている人の一人です。美貌も人柄も一級品なだけに、アナウンサーとしてはどんくさい印象があったのは確かです。一回り離れたフジテレビの解説委員と結婚というときにも、驚かされましたよね。
今回の訃報を聞いて、まず想起したのが昨年亡くなった小林麻央さんのことです。小林さんの場合、夫が国民的歌舞伎俳優ということもあり、病気のことを伏せることができませんでした。今回の有賀さんの場合、そもそも闘病していたことすら周囲には知らせていなかったようです。どちらが良いとか悪いではなく、大きな違いを感じたことでした。
また同じフジテレビの元アナウンサーという点では、逸見政孝さんのことも思い出しましたね。「病名は、がんです」の会見は衝撃的でした。有賀さんの場合、親の介護などを「口実」に仕事からひっそり退いていたようです。
なぜ彼女が病のことを公にしなかったのか。その事情や思惑はわかりません。ただそれを知らない周囲の者や世間にとってあまりに急な死だったために、大きな喪失感そしてまたさまざまな好気の目が向けられるのも事実です。
娘さんは今年高校へ進む年だそうですね。まずはつつがなく新生活をスタートできることを祈ります。