負担にも限度がある

投稿者: | 2018-10-26

社会保障の論議では「受益と負担」という決まり文句があります。

民間の保険制度なら「掛け捨て」も許されるでしょうが、日本人の気質的には元を取りたいと思うのが一般的なようです。受益と負担があまりにアンバランスだと、制度に対する人びとの支持を維持するのは難しいのでは無いでしょうか。

その意味でカギとなりそうなのは、制度を離脱する自由を認めることです。年金制度しかり、医療保険制度しかり、介護保険制度しかり。私はNHKの受信料支払いを任意にする、つまりNHKのテレビ放送をスクランブル化するのが手っ取り早い「標的」かな、と思っております。

さてこんなことを考えたのは、最近麻生副総理の「あほらしい」なる発言が話題になったからでした。財務相でもある麻生さんは、この種の発言をたびたび繰り返しては槍玉に挙がっていますよね。

麻生氏、不摂生患者へ支出疑問視 「あほらしい」 | 共同通信 – This kiji is

麻生太郎財務相は23日の閣議後の記者会見で、不摂生の結果、病気になった人への医療費支出を疑問視する見方を示した。「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」と述べた。

発言そのものは乱暴すぎて、どう考えても建設的な政策論議につながりそうにありません。その意味で暴言です。ただ言っていることそのものに対しては、多くの人が「そうだ、そうだ」と感じているのではないでしょうか。

その意味で、本音の議論、未来の政策決定につながる議論が巻き起こることを切に希望します。もとより自分は、麻生さんの発言にはおおむね好意的な側ですよ。

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