今日から一週間後の4月1日に新しい元号が発表されます。
そして一ヶ月後には平成が終わり、新しい時代が幕を明けます。すでにテレビや雑誌の企画でも、平成を回顧する企画が目白押しですね。メディアで「平成最後の**」というのを目にする機会も増えてきました。この一ヶ月間ほどは、平成という時代をトータルで見つめ直す機会がさらに増えることでしょう。
昭和45年に生まれた私は、昭和が終わった時18歳でした。平成の30年あまりをまるまる生きてきましたので、生きてきた時間の長さで言うと随分前から「昭和<平成」となっています。
ただ平成生まれの若い人たちを見ると、やはり感覚として自分は昭和の人間だな、という思いを強く持ちます。子供の頃の大人たちも、みんな昭和を生きてきた人たちでしたので(祖父母くらいになると、さすがに大正生まれでしたが)。
平成は日本にとって、どんな時代だったでしょうか。
経済面では「失われた*年」と言われ、政治が揺れ動いた歳月でした。首相が何人代わったでしょうか。そして何より、多くの大災害にも見舞われました。「平成」の字に込められた願いは、必ずしも叶わなかったように思えます。
そうは言っても、文化面や社会面では必ずしも悪いことばかりじゃなかったぞ、という気もいたします。またこの時代を背負ってこられた天皇皇后両陛下には、頭の下がる思いしかありません。
高齢化の進展が明らかとなり、人口が減り始めたのも平成の間のことです。次の時代は、この課題に日本がどう向き合っていくか、まさに真価が問われることになると思います。ズルズルと衰退の下り坂を滑り降りていくのか、それとも少子化に即応した社会モデルを築き持続可能性を誰もが確信できるようになるのか。
ともあれ、明日は明日の風が吹きます。まず平成の間は平成の空気というものをしっかり味わっておきたいですね。