「後生畏るべし」という格言があります。
辞書によると、
後進の者は努力しだいでどれほどの力量を身につけるかわからないので、おそれなければならない。
だそうです。
最近、自分より年の若い人が社会的に活躍していたり、鋭い言論を展開しているのを見るにつけ、この言葉が頭に浮かぶ機会が増えました。まぁ、若いと言っても30代であるケースがほとんどで、同年代と言えなくもないのですが。
自分が50歳60歳になって30歳の才人を見たとすると、これとは違った思いにとらわれるのでしょうか。
さてこの言葉について、私は「のびしろ」の問題という気がします。つまり、自分より若い者は成長の余地が大きいため、今の時点で対等、あるいは抜かされているようでは、追いつくのは困難、場合によっては絶望的ということです。
もちろん、人の進歩は単純なモノ、簡単なモノではありませんが、少なくともこの言葉でもって自分のおごりを戒め、せめてもの進歩への励ましとする、ということは大いに意味があるように思います。
余談ですが、各地で30代の若者市長が誕生していますね。政治家・行政のトップはある程度社会経験がないとまともな仕事はできないと思うので、こうした流行は一過性に終わるものと見ています。