【映画】潜水服は蝶の夢を見る

投稿者: | 2009-09-18

このヘンテコなタイトル、一度聞いて以来脳裏から離れませんでした。やっと、鑑賞。

まばたきすること以外体を一切動かせなくなった男の生の物語です。全身不随ということでは「海を飛ぶ夢」を強く連想するのですが、あちらは死に向かっての物語ですので、好対照というか双璧を成す、といった感じです。

映画冒頭は、主人公の目線でカメラが回っていることが多く、その視線の不安定さ、焦点の合わない様と、思いの外頭脳明晰なところに違和感を感じ、映画に入り込むまで30分ほど要しました。そのあとは快調で、全体としては心に響くいい映画だった、と思います。

美人というよりいい色気のある女優さんが次々出てきて彼に優しくしたり愛を打ち明けたりします。いわば、ハーレムの構図。この女優群像も、この映画の魅力かと思います。ただ、私が酩酊状態で観たせいもあり、ところどころ誰が誰だかわからなくなることがありました。また、有名雑誌の編集長という主人公のモテモテぶりには、あまり共感できなかったのも事実です。

映画としての完成度では「海を飛ぶ夢」よりかなり劣る、というのが一度観ての評価です(それでも、星を付けるなら4つです)が、映画のメッセージとしてはこちらの方が健全かつ前向きかもしれません。彼の手になる自伝も、早速読んでみることにします。

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