私は自分なりに未来予測を持って生活していますが、かなり確度の高いものと考えている予測がいくつかあります。以下は、その一つ。
人々、すなわち消費者が、わがままで思いやりをなくして行くにつれて、サービス業など顧客と接する労働はますますキツいものとなり、いずれは「やってられない」ものとなるのではないか、ということです。
それにより、サービス業への労働供給が減り、賃金は上がるのに質の低い人材しか入ってこなくなる可能性があります。結果的にそれは、消費者の満足を下げることにつながり、ますます消費者とサービス提供者の摩擦が増える、と。
個別の企業レベルではサービス力の高さが今以上に「売り」になるという点でチャンスですが、社会全体としてみれば、ますます殺伐としたやりとりが増えるように思えてなりません。最終的には、人によるサービスというものが激減し、多くは機械化・自動化あるいはセルフサービス化するんじゃないでしょうか。
人間からサービスを受けることが一種の贅沢になる。これが我が日本における遠くない未来の現実だと思います。