世代間の断絶

投稿者: | 2010-07-26

さる金曜深夜に放送された「朝まで生テレビ」は、「若者不幸社会」というテーマでした。

それぞれ個性ある論客が、いろんな持論を展開、見応えのある濃い3時間だったと思います。例によって議論そのものは、全くといっていいほどかみあっていませんでしたが。特に、世代による意識・認識の違いはとても大きく、絶望感すら抱かせるものでした。

とりわけ60歳前後のオジさまたちは、強硬に自分の信念を打ち出すばかりで、若者(といっても、30代の方が中心でしたが)の話にほとんど耳を傾けようとしていませんでした。この点は、既に76歳になる司会者の田原総一朗氏も、同列です。

彼らの心理を分析するに、長年人生を生きていく中で編み出した信念なので、強固な自信を持っている、ということがあるのでしょう。また、やはり年功序列とか長幼の序みたいな意識があって、無意識のうちに年下の者を軽侮する、ということもあるように思います。

こうして、我が国の世代間の意識の断絶は、甚だしいものがあるように思います。そしてそのことが、若者の閉塞感の大きな原因になっているように見えるのですが、いかがでしょうか。もちろん世代の断絶なんて、それこそ古代からあったことです。ただ、戦後日本、平成日本のそれは、「段違い」あるいは「異次元」といっていいくらいの断絶なんじゃないか、と思います。

互いに理解し合うというのは、かなり困難なことかと見受けられます。でもせめて、聞く耳を持つことくらいはできるはず。特に上の世代の方々には、意識的に若い人の声に耳を傾けて欲しいものです。さもないと、化石化しちゃいますよ。これはすでに中年の域にはいりつつある私への自戒を含めて、ですが。

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