Appleの共同創業者の一人で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。56歳でした。
カリスマ的経営者でApple製品のファン(いわゆる「信者」)も多いだけに、Twitterでも今朝から嘆きの言葉一色でした。一人の人物の死がこれほど惜しまれるというのは、私にはちょっと記憶にありません。
8月のCEO退任時に「ジョブズ退場」という記事を書きました。彼の功績を認めることにはやぶさかではありませんが、ジョブズなきあとのAppleは次第に(もしかすると急激に)輝きを失っていくだろう、というのが私の見方です。もちろんしばらくはファンをつなぎとめるでしょうが、もうこれまでのように新製品の発表で熱狂がわき起こるようなことはないのではないかと思います。
一方、ジョブズ個人については、これからますます神格化・伝説化が進むことでしょう。すでにネット上では、「今度出るiPhone4Sの”4S”は”for Steve”なんじゃないか」とか「彼の葬儀がどんなものになるか、とても気になる」といった話が出ています。
折しも、来月には「本人公認」という触れ込みの伝記が出版される由。「スティーブ・ジョブズとは何者だったか」について、おびただしい記事、テレビ番組、書籍等が登場することでしょう。さすがにApple自身から追悼製品のようなものが出ることはないでしょうが。
さてジョブズと言えば、例のスタンフォード大卒業式でのスピーチですね。実は私、まだ観たことがありません。これを機に、じっくり鑑賞しようと思います。