【再録】仕事の付加価値

投稿者: | 2008-09-28

?知識社会における仕事の対価は次の三つの水準に大別されるのではないか。
そんな風に考えている。

1.専門知識に基づく情報提供
テキストや専門書に書いてあるようなことを、素人にかいつまんで伝達する。いわば知識の切り売りである。相場は数百円といったところであろう。

2.一般的なソリューションを提示
顧客の事情にあまり頓着せず、一般的な解決策・手法を提示する。質問への応答やアレンジには、可能な範囲で応じる。相場は数千円といったところであろう。

3.最適なソリューションを提示
顧客の状況を綿密に調査して、それに対する最適かつ独自のソリューションを提示する。成果に対して責任を負うのである。従って相場は最低数万円で、上限は成果次第で青天井となる。
(対価が問題となった例の青色発光ダイオードの発明も、もちろんこの範疇に入る)

ここに示した相場は、対消費者向けサービスにおける目安である。対企業向けサービスの場合や、専門知識獲得に掛かる投下コストが高い場合には、この十倍になることもあり得る。

ともあれ、専門家だからというだけで金をふんだくれる”甘き良き時代”は、早晩終わると見ておいたほうがいい。顧客にとってプラスになるものをもたらせるかどうか。誰もがこの点を厳しく吟味して、仕事の付加価値を高めるべく努力しなければならないのである。

※この記事は、2004-02-07に「起業家日誌」へエントリしたものです。

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