ある葬儀屋さんがブログで、死体の経済学を散々けなしていました。
要は、「どこにそんな(悪徳)葬儀屋がいるんだよ」といったものです。
私自身は、それまでにも似た趣旨の死んでも死ねない葬儀屋裏事情 、葬式の値段にはウラがあるといった本を読んでいたので、それほど同書に対して違和感は感じませんでした。
上記ブログ記事を見て思ったのは、真面目にやっている葬儀屋さんと一般の消費者の間には、意識のギャップがあるな、ということ。消費者は、葬儀に高額の費用がかかることは無駄だと思い、葬儀屋が儲けているのはけしからんと思っているわけですが、そのことが葬儀屋にはあまり伝わっていない。一方葬儀屋の方は、自分たちの仕事は大変だしそれほど儲かっているわけじゃないと言いますが、消費者はそれには非同情的です。
一言で言えば、相互不信。この葬儀屋さんの記事は真摯なものが多く、耳を傾けていきたいと思っていただけに、これほどの意識のギャップにはがっかりを通り越して、絶望感すら抱いたことでした。