もとより、日本の話ではありません。アメリカのこと。
それにしても、スゴいことですよね。アメリカの国内事情にはそれほど詳しくありませんが、優秀な大学生・大学院生がNPOやNGOを志すのは決して珍しくないとか。日本でも慶應義塾大学の総合政策学部が社会起業家のゆりかごみたいになりつつありますが、まだまだです。
みんなの党・山内代議士はNPO出身です。新卒時に当のNPOの人から、こんなアドバイスを受けたと言います。
就職人気1位がNPO: 山内康一 の「蟷螂(とうろう)の斧」
大学を出てすぐNPOというのは、あんまり薦めないよ。
NPOは人材を育てる余裕がないので、即戦力がほしい。
社会人経験ゼロの新卒を雇って長い目で見て育てるのは、
今の資金力ではむずかしい。だからサラリーマンでも役所でもいいから3年は働いて、
社会人としての基礎、仕事のやり方を学んだ後に、
NPOに転職するのがいいよ。
さもありなん、とは思いますが、ちょっと情けないエピソードですね。ビジネス界やアカデミズムから優秀な人材がどんどん流入してくる。同時に、NPOが自前で次の世代の人材を育成する。その両輪が揃うようになれば、日本でも学生の就職人気ランキングに大手NPOが名を連ねる、なんてこともあり得なくはないと思うのですが。
そうなれば民間企業についても、CSRへの取り組みなどその企業の「社会貢献度」が、学生人気を左右する大きな要因となるでしょう。同じ業種であっても、この部分で競合に差を付けられると、長い目で見れば人材獲得競争に敗れ、企業イメージも低下する可能性があります。経営に直結するテーマですよね、どう考えても。
言葉は軽薄ですが、「マーケティング3.0」という言葉があります。一部の人が言っているだけですが。それをまとめた記事。かなりの長文ですが、興味のある方はぜひ一読をおすすめします。